ファクタリングと手形にはどのような違いがあるのでしょうか?

ファクタリングは、たまに手形と比較される事があります。
手形割引などのサービスは、確かにメリットもあるのですが、それよりはファクタリングの方が良いと評価されている事も多いです。
なぜなら、ファクタリングは借りるサービスではないからです。
例えば、次のような状況は大いに考えられます。
ある企業が、どこかから仕事を引き受けたとします。
報酬が支払われる契約の元で引き受け、その金額は300万でした。
そして、お金は現金で支払われるとは限らないのです。約束手形で支払われる事もあります。

ところで約束手形には、支払い日が設定されているのです。
仮にその支払い日が、6月10日になっているとします。
本来なら、その6月10日という支払い日を待つ事になるのです。

しかし約束手形を受け取った企業としては、10日まで待てない事もあります。
様々な資金の都合があって、早く支払ってほしいこともあるのです。

その際は、手形割引というサービスが活用される事もあります。
金融機関に約束手形を提示して、
一旦は入金してもらう事も可能なのです。

ところで手形割引の申し込み手続きをした日付は、
6月1日だとします。

もちろん1日の段階では、
約束手形を発行した企業からは、
特に入金されていません。

したがって手形割引というサービスを提供している金融機関からすれば、
お金を貸している状態になるのです。

それに対してファクタリングは、
売掛金を売却するサービスになります。

上述の6月10日などの支払い約束がある時には、
ファクタリング業者や銀行などに申し込みをすれば、
売掛金を買い取ってくれるのです。

ですから、両者には「お金を借りる」かどうかという違いがあります。

約束手形の場合は、お金を借りるサービスになりますから、
金融機関に対する返済義務が生じる訳です。

ところがファクタリングというサービスは、
特にお金を借りることにはなりません。
あくまでも「買取」のようなイメージになります。

したがってファクタリングの申し込みをした後に、
買取額が入金されたからと言って、
返済義務が生じる訳でもないのです。

この点は、手形とファクタリングの大きな違いの1つなのです。
それで手形割引の場合は、
返済義務が残ってしまうデメリットがあります。
そもそも約束手形を発行する企業は、
必ずしも経営状況が健全であるとは限りません。

中には、経営状況が危うい企業も存在するのです。
取りあえずは約束手形を発行したものの、
残念ながら資金繰りが非常に難しくなってしまい、
倒産してしまう事例も多々見られます。

ところで手形割引で入金してもらった時は、
返済の義務はそのまま残るのです。

仮に先方企業が倒産したところで、
銀行などに対する返済義務は続いてしまいますから、
負担の大きさを感じてしまう事もあります。

しかしファクタリングは、
そのような事は一切ありません。

あくまでもそのサービスは、
売掛金を「売却」する事になるからです。

仮に先方の企業が倒産したところで、
損失をこうむるのはファクタリング業者になります。

特に返済の義務が残るわけでもありません。

結局は
「返済義務が残るかどうか」は、
ファクタリングと手形の大きな違いの1つなのです。

そのような違いがある半面、
両者には共通点もあります。
どちらも入金を早められるからです。

手形割引の場合は、
上述のように6月1日などのタイミングで支払ってもらう事もできます。

6月10日まで待つ必要がない点は、
手形割引のメリットなのは明らかです。

それでファクタリングというサービスも、
同じく早めに買取可能なメリットがあるのです。

やはり6月1日などのタイミングで、
支払ってもらう事はできます。

ですから両者は、
支払い日を早められるという共通要素はあります。

しかしファクタリングには、
返済義務が生じないというメリットがあるのです。

そのメリットは大変大きいです。

いくら返済日が早められると言っても、
金融業者に対する返済分が残ってしまうようでは、少々困ります。

それが特に無いのは、
ファクタリングの大きなメリットと言えます。

それと、審査基準に関する違いがあります。
どちらも審査はありますが、
重視される要素が異なるのです。

手形割引というサービスの場合は、
経営が健全かどうかを確認される傾向があります。
というのも上述の通り、
金融業者からお金を借りるサービスになるからです。

企業が銀行からお金を借りる時には、
もちろん信用能力を確認されるでしょう。

返済力があるかどうか審査される訳ですが、
手形割引も同様なのです。

ですから赤字決算の企業の場合は、
手形割引は審査落ちになってしまう事も多々あります。

それに対してファクタリングの場合は、
あくまでも回収できるかどうかが審査されます。
確実に回収できそうな売掛金でしたら、
買い取ってくれる訳です。

そしてファクタリングは、
手形割引よりは手続きがスピーディーな傾向があります。

総じて審査をスピーディーに行ってくれるからです。